この記事を開いてくださった方におかれましては、「りんご」と「ゴリラ」が頭に思い浮かび、「そんなバカな！」「何を言い出す？」といった驚きの言葉が出そうになったのではないでしょうか。それが人というものです。先に感情が立ち、言葉が出てくるのです。
一方で、生成AIに「りんごはゴリラですか。」というプロンプトを入力してみましょう。実際、Gemini では、生成AIならでは、と言っていい回答が返ってきました。何と、完全否定です。
いいえ、りんごはゴリラではありません。
りんごは果物で、ゴリラは動物です。まったく異なるものです。
りんごとゴリラの間に共通点はありません。
ChatGPT でも同様です。こちらは絵文字を交えつつ、最後に質問を投げかける形で応答を終えています。これは、対話を続けようとするChatGPT特有の「癖」とも言えるでしょう。それでも、否定から入っていることには変わりはありません。
いいえ、りんごは果物で、ゴリラは動物ですので、まったく別のものです 😊。
もしかして、なぞなぞや言葉遊びのような意味で聞かれましたか？
これは、生成AIが学習データから「事実でないことに否定で応答する」という最も確率の高い回答パターンを引っ張り出してきたからに他なりません。 そこには、感情的な反応を材料に回答するというプロセスは存在しないのです。