1ヶ月以上動画視聴をやめてみて、空間の奥行きを感じるようになりました。 毎日動画を見ることが習慣になると、画面の2次元情報から3次元へと脳内で変換するモードに常に入っているような状態になってしまうのではないか、と思えてきました。
大きな建物の窓から覗く蛍光灯が、奥に向かって並んでいるのがはっきりと認識できたのには驚きました。 「そんなの驚くことじゃない」って?いえいえ、今まではガラスが見えているだけでしたから。 家の中も、もっと狭いと思っていましたが、奥行きのある部屋に見えてきたりするのを実感しています。
もともと人は、頭を動かすことで目に入る情報を変化させ、対象物までの距離をうまく捉えています。 それが、動画を見るときは頭を動かしても画面の見え方は変わりませんから、平面に映し出された映像から立体的な像を脳内で作り出すことになります。 この際、現実なら自然に得られる奥行きなどの情報を補っているんです。 どうもこれが脳には相当な負担のようで、体の調子にも大きな影響を与えている感触があります。
脳は常に予測する機能があるといいますが、動画視聴が習慣化すると、2次元から3次元に脳内で変換するモードがデフォルトになり、画面以外を見る時もそのモードからすぐに切り替えられなくなってしまうんじゃないかと。
ちなみに、仕事でWeb会議に毎日参加することも本質的には同じと思っています。むしろ、あらかじめ演出されたストーリーがなく、視点をどこに置いたら良いか決めづらいWeb会議の方が、さらに負担が大きいでしょう。