もやっとする署名用電子証明書の提出

運転免許証の更新に行ってきました。運転免許試験場に着いてから、講習が終わって免許証を受け取るまで約2時間。事前に予約して行ったのですが、平日にも関わらず大勢の人がやってきていました。

マイナ免許証を持つことにしたのですが、「署名用電子証明書の提出」というのがどうも不可解でした。その言葉の意味と受け取ったチラシから考えると、マイナポータルとの連携のためのキー情報として使っている、というと捉えるのがしっくりきます。

そのチラシには、「署名用電子証明書の提出ができなかった方」という項目があり、どうやら、マイナ免許証として使うだけなら、署名用電子証明書は必要がなかったようです。

署名用電子証明書って、本来、文書への「署名」に添付して、本人が署名したことを確認1できるようにするために使われるものです。署名用電子証明書のパスワードを入力したので、住所変更ワンストップサービス等の利用に関する同意に「署名」する用途に使われているのかもしれませんが、そのような説明は目にすることがなかったんですよね。

免許証の情報をマイナポータルと連携するためには、本来ならマイナンバーを警察に知らせる必要があるはずです。しかし、マイナンバーを申請書に記入していませんし、券面事項入力補助用暗証番号を入力したわけでもないため、マイナンバー自体を連携に直接使っているわけではないことが分かります。

ですが、マイナポータルと連携するためには何らかのキー情報が必要です。署名用電子証明書には、基本4情報と言われる住所、氏名、生年月日、性別も付随しますが、これだけでは、キー情報になり得ません。その理由は、同姓同名や、同じ住所に住む人が複数存在する可能性があるからです。

ですので、署名用電子証明書をキー情報として使って、マイナポータルと連携していると理解するのが自然なわけです。


  1. 電子証明書の有効性を認証局に問い合わせることによって、公開鍵の真正性を確認する、といった方がより正確です。公的個人認証サービスの仕組みに図解があります。 ↩︎

by lwgena