BUTTER – 柚木麻子著

書店で積まれているのをみて手に取った本です。平成29年に刊行された作品ですが、イギリスで日本人初の3冠達成とかで今売れているそうです。図書館で借りようかと思いましたが、待ちが100人以上!それで、文庫を買ったら3日で読み終えました。犯行の状況証拠しか示されない中で進んでいき、居心地の悪さが最後まで引きずるストーリーでした。この物語で描かれる社会の狂騒は、巨大な匿名掲示板そのものですね。

BUTTER

著者: 柚木麻子

出版日: 2020-02

男たちの財産を奪い、殺害した容疑で逮捕された梶井真奈子。若くも美しくもない彼女がなぜ―。週刊誌記者の町田里佳は親友の伶子の助言をもとに梶井の面会を取り付ける。フェミニストとマーガリンを嫌悪する梶井は、里佳にあることを命じる。その日以来、欲望に忠実な梶井の言動に触れるたび、里佳の内面も外見も変貌し、伶子や恋人の誠らの運命をも変えてゆく。各紙誌絶賛の社会派長編。

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by lwgena