「楽しそうなデジタルサックス」というタイトルで YDS-120 の購入記事を書きましたが、いざ使い始めると、説明書のフィンガリングチャートに書かれた「楽譜は記譜音で表記しています」という一文に、「?」となりました。
この記譜音とは一体何なのでしょうか。
どうやら、C - D - E - F - G - A - B - C と書かれてある音(記譜音、written-pitch)を鳴らすと、Do - Re - Mi - Fa - So - La - Ti - Do と聞こえるようにフィンガリングが決めてあるということのようです。

ここで大事なのは、楽譜の通りに C4 - D4 - E4 - F4 - G4 - A4 - B4 - C5 と聞こえる、と言ったのではない、ということです。アルトサックスの音色の設定で吹くと、実際に聞こえるのは、もちろん Do - Re - Mi - Fa - So - La - Ti - Do ですが、音の高さが低い E♭3 - F3 - G3 - A♭3 - B♭3 - C4 - D4 - E♭4の音(実音、concert-pitch)なんです。

つまり、記譜音とは書かれてある音であって、フィンガリングと対応づけるための表記である、ということです。